環境・社会・ガバナンスに関する方針
ミッションステートメント
環境、社会、ガバナンス(ESG)は、Infoblox にとってビジネス上の必須事項です。当社は、責任ある企業市民として、環境に配慮した事業運営、多様性と包括性の推進、そして倫理的なビジネス取引を目指しています。 DNS、DHCP、IPAM(総称して DDI)サービスのリーダーとして認められている当社は、場所に関係なくユーザー、デバイス、資産を接続および保護する基礎的なネットワークおよびセキュリティサービスを提供する最前線に立っています。信頼性が高く安全なインターネットへのアクセスは、企業、組織、コミュニティが人々を安全につなぐために不可欠です。 Infoblox は、ESG への取り組みを通じて、従業員、顧客、ステークホルダーにとって重要な問題に変化をもたらすことに尽力しています。 クラウドファーストビジネスを拡大するにあたり、私たちは二酸化炭素排出量を削減し、企業の社会的責任を通じて社会の基盤を強化する努力を続けていきます。当社のESG ポリシー私たちのビジネスにとって極めて重要です。
Infoblox の KIND:目的志向の哲学
Infoblox は、オーナーと従業員が環境、人々、適切なガバナンスを尊重しながら事業を運営する重要性を理解しているグローバル企業です。当社は思いやりという理想を指針に、ESG 計画の達成を目指しています。思いやりのある企業になることで、社会から信頼されるパートナーになることができます。
Infoblox では企業理念として、慈善寄付、ボランティア活動、従業員の関与を優先事項に掲げており、社会と環境にプラスになる成果を生み出すことは可能であるという信念に基づき、善良な行いを善良な形で行うことができると確信しています。こうした理念に賛同する熱意ある従業員、サプライヤー、お客様は、より思いやりのある(KIND)世界を共に作り出すことができると固く信じています。「Infoblox KIND」にはこうした意味があります。
役割と責任
ESG は会社のトップクラスの幹部が支援し、世界中の従業員ネットワークが分かち合う課題です。当社の ESG ポリシーは、ビジネスの核となる指針として、全社に伝達され、外部パートナー向けに Web サイトでも共有されています。また、複数部署のメンバーでチームを結成し、社内の取り組みの十分な精査、指標に基づくプロセスの確立、実践手順の継続的な改善を徹底しています。私たちの ESG プログラムの実行を担う主要な役割は次の通りです:
- 社長と CEO は包括的な ESG 戦略と経営陣の連携を主導します
- CFO と CHRO が部門横断的な実行チームを率いています
- 多様性・公平性・包括性担当シニアディレクターは、企業の社会的責任と多様性、公平性、包括性戦略の導入を促進します
- グローバル調達部門ヘッドのシニアディレクターは、サプライヤーの行動規範と多様性プログラムを管理します
- ワールドワイド・ファシリティ・マネジメントのディレクターは、持続可能な取り組みと排出量追跡を指揮します
- 法務顧問保佐は、ポリシー、ガバナンス、コンプライアンスに関する声明を担当します
当社は ESG 活動の初期段階にあり、2022 年 2 月に、ESG ポリシーは全面的に運用が開始される予定です。外部のステークホルダー、顧客、従業員は、当社の Web サイトにアクセスして ESG ポリシーステートメントのコピーを入手すると、当社の実践活動について詳しく知ることができます。当社では 2024 年に、持続可能な社会への取り組み、DEI の成果、GHG 排出量を盛り込んだ年次 ESG レポートの発行を目指しています。
重要度の評価
多様な部署のメンバーで構成される ESG チームは、部門責任者、運営スタッフ、役員、組織の他のメンバーと相談しながら、当社が抱える課題の重要度を評価しました。重要度を評価する過程で、投資家、お客様、地域社会のニーズも考慮しました。その結果、当社のコアバリューと一致し、かつ社会に恩恵をもたらし、従業員の関与を促進する目的がある課題を特定しました。Infoblox KIND は、当社の ESG イニシアティブを発信するためのブランド名です。当社は上記の原則を用いて、環境、社会、ガバナンスの課題のうち、当社にとって特に重要なものを今後も評価します。次の表は今回の評価の結果であり、この方針で取りあげている重点分野に直接対応しています。
SaaS 事業への転換
ビジネスモデルの変革
Infoblox は 1999 年以来、ネットワークを拡張、簡素化、保護するための DNS 管理とセキュリティを提供しています。Fortune 500 企業の 75% 超を含む 1 万 3,000 社以上のお客様に、ハイブリッド型職場に対する市場ニーズを満たすクラウドファーストのソリューションを提供しています。2019 年からは、SaaS への事業転換に乗り出しました。当社はクラウドファーストのビジネスモデルを通じて、ソリューションの市場投入までの時間を短縮しつつ、温室効果ガス排出量の削減も実現できます。SaaS 事業に切り替えることで、顧客にも ESG インパクトが及んでいます(顧客の温室効果ガス排出量が削減するか、データセキュリティ/ガバナンスが改善する)。
ESG の重点分野と優先事項
包括的な ESG 計画
当社の包括的な ESG ポリシーには事業拡大に伴う要求事項を満たし、二酸化炭素排出量を削減する趣旨があり、その結果、気候変動の軽減という原則をサポートしています。当社ではビジネスの重要度評価を実施し、2050 年までにネットゼロを達成するために特に重点を置くべき ESG の領域を特定しています。さらに、十分なサービスを受けられず、リソースが不足している地域社会が直面している重要な問題に取り組むためにも ESG 活動を利用する意向です。当社は堅牢な技術ソリューションと世界展開により、実用的で拡張的なプログラムをパートナーと地域社会に届けることができます。特に重点を置く ESG 領域は、定期的に ESG 部門横断チームによって見直され、経営陣にレポートが提出されます。ESG イニシアティブの結果は、外部のステークホルダー、お客様、従業員向けに当社 Web サイトで公開されます。
環境
当社の環境指導原則には、地球環境の向上と保護に創造的かつ積極的に貢献するという当社の公約の大枠がまとめられています。
Infoblox では、二酸化炭素排出量、廃棄物、エネルギー消費を削減するために、環境保護に配慮した施設作りに力を入れています。パリ協定、国連の持続可能な開発目標、国内監督当局のその他の規定を参考指針として、温室効果ガス(GHC)排出基準の達成に取り組んでいます。Infoblox の事業活動が気候変動の直接的な原因ではありませんが、世界的な市場リーダーとして、環境保護に貢献する道義的義務があると自覚しています。当社の環境ポリシーには、責任を持ってエネルギーを消費し、地球環境を改善する形で事業活動を遂行するという心構えが反映されています。世界中の従業員とその活動を活用した二酸化炭素排出量削減の取り組みはその一例です。
環境に関して当社が重点を置く分野は次のとおりです。
- 環境
- 排出量
- 不動産
- 廃棄物管理とリサイクル
社会的責任
当社の企業としての社会的責任戦略は、従業員のために前向きな文化を創造し、慈善寄付を支援し、DEI を必須事項としてビジネスに反映させることです。
当社は、目的に沿った活動を支援し、多様なコミュニティの不平等に対処し、慈善寄付やボランティア活動に貢献しています。Infoblox KIND プログラムを通じてさまざまな問題を打開することで、社会構造を強固にし、人類の福祉を向上することを目指しています。
当社はあらゆる形態の多様性を重視し、誰もが成功できる環境づくりに力を注いでいます。多様性、公平性、包括性(DEI)に関する総合的な計画の根底には、帰属意識と公平なグループ構成を求める声の高まりがあります。具体的には、社内の多様性目標(性別、少数民族)、サプライヤーの多様性目標(長期的に15%)、従業員満足度/エンゲージメント、多様性 Web サイト、慈善寄付、地域社会への働きかけなどが含まれます。月に 1 度、DEI ダッシュボードを公開し、経営陣と見直しています。また組織として、従業員エンリッチメントの改善とパフォーマンス最大化に必要な、DEI 分野の文化的コンピテンシーの構築に継続的に努めています。当社の DEI モデルは、プログラムを実践するための教育、コミュニケーション、グループの構成割合に基づいています。
当社はサプライチェーンにおける誠実さと多様さを向上させる活動を実施しています。グローバルサプライヤー行動規範(サプライヤーによる Infoblox ESG 原則の採用を促進)に加え、Infoblox のサプライヤー多様性イニシアティブとサプライヤー多様性ポリシーには、多様なサプライヤーへの支出を増加させて、長期目標であるベースラインの 15% 達成を目指しています。
当社ではイノベーション精神を育み、世界中のコミュニティをつなぐことを目指しています。CEO Action for Diversity & Inclusion のメンバーとして、Infoblox は、すべての人が受容される環境を育みながら、女性や多種多様な人材の雇用と定着に全力を注ぐことを誓います。
当社では社会的責任に関して次の分野に重点を置いています。
- 社会的影響
- 多様性、公平性、および包括性
- サプライヤーの多様性
- コミュニティ・エンゲージメント
企業寄付戦略
Infoblox では、さまざまな問題に対処して、社会の幸福と人類の福祉を向上させています。
当社の企業寄付戦略の基盤となるのが、次の 3 つの柱です。
KIND なコミュニティ
当社は社会構造を強化する活動や非営利団体を支援しています。STEM 教育、識字プログラム、健康的な生活、退役軍人、リソースの少ないコミュニティによるテクノロジーへのアクセス向上はその代表例です
KIND な従業員
当社では従業員の意欲向上のために、プロフェッショナルの育成、キャリアアップ、リーダー養成向けトレーニングを提供しています。トレーニングには、同額を当社が拠出する慈善寄付、ボランティアサポート、非営利団体理事会の参画といったプログラムも盛り込まれています
KIND な環境
当社は環境にやさしい事業慣行への投資、再生可能資源の使用、スマートなエネルギー消費、世界展開を利用した環境保護活動に取り組んでいます
ガバナンス
当社の ESG ガバナンスポリシーは、倫理的なビジネス慣行、透明性、取引の公平性に対する取り組みをサポートしています。優れたガバナンスを通じて、従業員、顧客、サプライヤー、地域社会にふさわしい企業になることができます。
当社では、優れたガバナンスを通じて事業運営を支える ESGポリシーステートメントをいくつか策定しています。ビジネス行動および倫理規範は、Infoblox の取締役、役員、従業員の全員が従う必要のある倫理的な基準をまとめたものです。
- 当社のグローバルサプライヤー行動規範では、サプライチェーンにも同じ原則を適用しています。従業員とサプライヤーには、行動規範とコンプライアンス研修プログラムを通じて、ガバナンスに関する期待事項が伝えられます。
- 内部告発と苦情ポリシーおよび倫理ホットラインは、Infoblox がこうした価値観を維持するためのメカニズムとなります。
Infoblox ではさらに、プライバシーとセキュリティにも力を入れることで、お客様と従業員、奉仕する地域社会、およびその代表である政府から信頼されるように努力しています。プライバシーポリシーには社内のプライバシー慣行が詳述されており、すべての従業員は、プライバシーとデータセキュリティに関する定期的なトレーニングが義務付けられています。最高情報セキュリティ責任者が運営する情報セキュリティプログラムは書面形式で維持され、例えば、データの機密性、完全性、可用性を管理、技術、物理の各側面から保護するための適切な保護策が定められています。Infoblox では、進化し続ける規制や業界のベストプラクティスに合わせて、自社の慣行の評価と強化を今後も継続していきます。
当社のガバナンスの重点分野は次のとおりです。
- 有効なガバナンス
- 倫理的なビジネス慣行
- プライバシーとセキュリティ
- グローバルコンプライアンス
ネットゼロ排出コミットメント
2050 年までに排出量ネットゼロ達成を目指す
気候変動は、今日世界が直面している最も重要な経済的および社会的課題の 1 つと広く認識されています。その原因は、温室効果ガス(GHG)が絶えず排出されて、地球の温度を上昇させていることにあります。産業革命以前の人類の活動より地球の温度が上昇していることで、壊滅的な結果がもたらされる恐れがあります。気候変動による最悪の影響を回避するため、2015 年に約 200 か国がパリ協定に署名し、世界の平均気温の上昇幅を産業革命以前の水準より 1.5℃ に抑えるという目標が設定されました。この温暖化目標を達成するには、2050 年までに世界の温室効果ガス排出量を正味ゼロに削減する必要があります。
Infoblox はパリ協定の目標を支持し、2050 年あるいはそれ以前に、排出量をネットゼロに削減するというネットゼロパスに沿った排出量の削減を目指しています。この削減目標への支持は、Infoblox が Vista Climate Pledge に署名することでさらに強化されています。2050 年までに排出量のネットゼロ目標の達成軌道に乗るため、当社では 2019 年のベースライン排出量である 7,083 tCO2e を 2030 年までに半減させると公約しています。この野心的な目標を達成するために、当社は毎年温室効果ガス排出量を測定します。また、温室効果ガス排出量を大幅に削減するために、ビジネス慣行変更の行動計画を策定中です。今後の ESG レポートでも測定結果や削減活動について共有していく予定です。
透明性と報告
Infoblox は、ESG のアプローチとパフォーマンスを毎年報告する予定です。2024 年より、ESG レポートは当社の Web サイトで公開されます。当社は、ESG 活動の進捗状況について最新情報を発信し、目標を達成するために、ベストプラクティスに沿ったプロセスを継続的に練り上げていきます。
このポリシーは改定される可能性があり、執行委員会によって毎年見直される予定です。さらに、このポリシーは、以前の Infoblox ESG ポリシーより優先され、これを置き換えるものとします。また本ポリシーで取り上げられている制限に従って、将来的に適用されるものとします。